No.16 聖霊について

 

 

 

◇◇クリスチャン生活のウエイトを占める「聖霊」の存在◇◇

 

 

 

No.3で、「三位一体」のことを通して、少し聖霊に触れましたが、今回は「聖霊」とは、具体的に私たちに何をしてくださるお方なのか?について学んでいきたいと思います。

 

 

 

神さま=イエスさまという概念は、今さらもう、何度も言わなくても、ご理解いただいているかと思います。あるいは、「聖霊のことも分かっている!」という方に関しては、この文章はパスしていただいてもかまいません。でも、「今ひとつ、分かっていない」「聖霊というお方を知りたい!」という方には、ぜひ、お読みいただけたらと思います。

 

 

 

少しおさらいをしましょう。神さま=イエスさま=聖霊、このことを「三位一体」と言います。そして前にも言いましたが、聖霊は「もう一人の助け主」と呼ばれているお方です。「もう一人」とは、イエスさまのことです。イエスさま=聖霊なのですが、ではあっても、イエスさまの助け手、この世の中で言う「奥さま」のような立場にいるのが、「聖霊」なのです。イエスさまを助けることと、クリスチャンと、何の関係があるのか?と言う方もいるでしょう。それはこういうことなんです。私たちが、何か助けて欲しいことがあって、神さま(イエスさま)にお祈りをします。でも、あいにく肉体を持ったイエスさまは、今は地上にはいません。仮にいたとしても、日本にいなかったら、まずお会いすることはできませんよね?いいえ、日本にいたとしても、同じ県にいなければ?いえいえ、同じ市にいなければ?なんて思いますよね。はたまた同じ市にいたとしても、毎日お会いできるかどうか、あるいは助けを願っているときにすぐに来ていただけるかどうかは分かりませんよね?「せっかくだけど、今日はすでに100人の人たちから依頼を受けているから明日にしてくれないか?」なんて言われてしまうかもしれません。なので物理的に、肉体を持ったイエスさまがいたとしても、すべての人のところに助けに行くのは不可能なのです。しかもリアルタイムには無理なのです。いくら神さまと言っても、肉体はたったひとつしかないのですから・・・

 

 

 

でも、だからと言って神さま(イエスさま)にお願いするのをあきらめるのか?と言うと、そんなことはありません。そこで登場するのが「聖霊」なのです。「聖霊」も目には見えないお方です。しかし私たちが神さま(イエスさま)に祈り求めていくときに、神さま(イエスさま)が私たちに「聖霊」(助け主)を送ってくださり、ありとあらゆることを助けてくださるのです。また、「聖霊」は、「霊」ですから、一度に多くの人のところに行くことができるのです。それこそ人類すべての人が同時にお祈りをしたとしても、です。しかもタイムリーに来てくださるのです。そして聖霊=神さま=イエスさまなので、「聖霊」の働きを通して神さま(イエスさま)がすべてのわざをなさるのです。どうでしょうか?かなり安心しませんか?たとえば、私たちの病んでいるところを癒してくださったり、悩みや問題を解決へ導いてくださったりするのです。また、「罪」がある場合、「罪」の力からも解放してくださいます。それから心が病んでいるときには、なぐさめてくださったり、励ましてくださったりします。ちなみに「神さまのわざ」に関してですが・・・たしかに聖霊はすぐに遣わされるのではありますが、でも、実際にわざに関しては、「神さま(イエスさま)の時」によって、ベストな方法でなされます。なので、すぐに解決されないと言って、「聖霊が来ていないのでは?」などと、疑ってはいけません。たとえすぐにみわざがあらわされなくても、私たちがお祈りした時点で「聖霊」は来てくださってはいますので、不信に陥ることなく、きちんと求めていきましょう。

 

 

 

また、私たちクリスチャンの歩むべき方向性を教えくださったり、時として罪を示してくださったりもするのです。とてもすばらしいお方ですよね。神さまもイエスさまも聖霊さまも・・・これらのお方がひとつ(三位一体)となって、私たちを守ってくださったり、助けてくださったりするのです。なので、「聖霊」の働きは私たちクリスチャンにとって不可欠であることが分かるでしょう。逆に「聖霊」(助け)を求めずに、クリスチャン生活を送るのはあまりにも無謀すぎるのです。なぜか?方向がズレてしまって、クリスチャンの最終ゴールである「天国」にあわや入れなくなってしまう可能性があるからです。ですから神さま(イエスさま)が喜んでくださること(御心)や奉仕(神さまのことを伝えていくための働き)をおこなっていくときも、必ず聖霊の働きを祈り求めていくことを習慣としていきましょう!

 

 

 

「聖霊」のことに関して、著者の知り合いのクリスチャンの話ですが・・・その人はあることをきっかけに、「賛美」の奉仕をすることになって、「聖歌隊」に入ったのですが・・・しかしそれまでは、人の前で「歌」を歌ったことが無かったそうで、しかも音楽のことはチンプンカンプンで、家で歌の練習をしていたときに、家族からは「音痴!」なんてことまで言われていたそうです。著者がその方と同じ教会に属していたときに、「聖歌隊」とは別に、他の人たちも一緒にその方と「賛美」の奉仕をしたことがありました。そして「賛美」の奉仕の前には、皆で必ずお祈りをしていたのですが、ある人が「なんでお祈りするの?」なんてことを言ってきたことがあって、その時にその方はすかさず「お祈りしないと聖霊が働いてくれなくなるから。」とひと言答えていましたが、著者も「まったくその通りだ」と思いました。そしてある時、その方は皆の前で神さまのことを話すことがあって、その時に「私は今まで音楽のことに関わったことがありませんでした。でも、このたび聖歌隊にも入って奉仕をすることになりました。神さまに祈って、聖霊さまに助けられてこの奉仕をしていることに感謝しています」ということを言われていました。その方が言われていた通りでありまして・・・もし、私たちが「聖霊」の働きを求めていくなら、たとえ今まで携わったことがないことであっても、あるいは苦手としていることであっても、「聖霊」の働きによってできる!なんていうこともあるのです。そして「聖霊」の働きというのは、神さまの働きなので・・・ゆえに人間のどんなにすばらしい才能にも優るものなので、求めなければ絶対に「損」なのです。しかも、神さま(イエスさま)がお喜びになるのは、人間的な能力によるものではなく、「聖霊」による歩みや働きなので、いつもいつも、求めていきたいと思います。

 

 

 

今回は「聖霊」がどのような存在のお方なのか?ということについて話をしましたが、概ねご理解いただけましたでしょうか?説明が下手だったり、うまく伝わらないこともあったりしたかもしれませんが、ただ、私たちクリスチャンにとって、非常に大事な位置を占めるお方ですので、ぜひ、普段の歩みの中でも「聖霊」の働きを求めていくことを習慣にしていきましょう!また、「聖霊」は私たちクリスチャンに、「天国」へ入るためのあらゆる助言をしてくださるので、この方の語る声に聞き従っていく中で、「天国」へと招かれるべく歩みをしていきましょう!