『不思議な出来事』

 

 

 

 

ある日のことです。その日、知人と一緒に山のほうへ車で向かいました。「ガソリンは帰りに入れればいいよね。何とか間に合うよねぇ。」なんて話をしながら、車はだんだんと目的地に近付いていました。ところが、あと、もう少しで到着しようかというときに、ガソリンの表示は、ほぼ“エンプティ”のところを指していました。

 

「帰りは大丈夫かな?」と、不安気に言葉を出す知人。それに対して「うーん、そうだね、途中で空になったら大変だよね。」と返す私。しばらく考えて、「そうだっ、私、クリスチャンだから、神様に祈ってみる。そしたらきっとなんとかなるよ」と言って、目的地に着くまでの間、ずっと祈っていました。

 

そして、帰宅することになって、再び車に乗りました。エンジンを付けると、ガソリンの表示は行きの状態と変わらず、いつエンジンが止まってもおかしくない感じでした。「なんとか、止まらないといいね」と話しながら、とりあえず、走ってみることにしました。しばらく走っているうちに、ガソリンの表示を見てみると、なんと、少し増えていました。「目の錯覚かな??」とも思ったのですが、さらに何キロか走っていると、またもや増えているのです。たしかに、道を下降しているので、アクセルはほとんど使わずに、エンジンブレーキだけで走行しているので、行きに比べたら燃料の消費が少ないのはたしかです。なので、そのままの状態をキープするというのは、分かります。でも、どんどん増えていっているのです。 “エンプティ”のマークもいつしか消えていました。もう、びっくりです。思わず知人に「ねぇ、すごいね。お祈りしたら神さまがガソリンを増やしてくれたね」と嬉しさのあまり、思わず言葉を発したのですが、未信者の知人は、「まあね、でも、行きと違って帰りは下りだから・・・」と、そんな反応でした。たしかに、知人が言うことも正しいかも知れない、と一瞬は思いましたが、でも、神様がお祈りに答えてくださって助けてくださったのだと、思いました。一時期は、「ガソリンスタンドまで、もたないかもね」とも言っていたのですが、神様が助けてくださったおかげで、無事にガソリンも入れることができました。祈りってすごい、と、思いました。また、当初は、とにかくガソリンがもって、なんとか車が止まらなければそれで十分と思っていたのですが、それ以上のことを神様はして下さいました。聖書の言葉に、そういうことが書かれていますので、その箇所を紹介して証を終わりにしたいと思います。

 

“わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。主の御告げ。

天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。”

(旧約聖書〔新改訳〕:イザヤ書55章8,9節)

 

 

          by  シオン