『空港での待ち合わせ』




ある牧師さんから聞いたお話なのですが・・・今から大分前のことで、携帯電話が無かった頃のことです。当時、その牧師さんは宣教活動のためにひとりで海外へ向かったそうです。たしか片言の英語しか話せない状態だったと思うのですが、現地で知り合いの人と待ち合わせをすることになっていました。

 

そして何時間かのフライトを経て、ようやく目的地に着いてホッとしながらも、すぐに待ち合わせ場所へ向かったそうです。「たしかここでいいはず・・・」と立ち止まり、しかし知人はまだ来ていなかったそうです。待ち合わせ時間になり、それから5分、10分が過ぎ、そして両手に荷物を持ちながらも早30分が経ち、だんだんと不安になってきたそうです。それはそうですよね。まったく初めての場所で、しかも外国なのですから。国内の知っている地域ですら、いつになっても相手の人が来ないと不安になりますよね~。しかも今と違って、携帯電話もメールも無い時代なので余計にそうだったと思います。放送で呼び出すといっても、そこまでの英会話能力も無いし・・・と、思いつつ、さらに待ち続けていたそうです。そんな中、「そうだ、神さまに祈ってみよう!そうしたら何とかなるかも知れない!」と気持ちを切り替えて、「なんとか会うことができますように」とひたすら祈っていたそうです。すると、ほどなくして知人の方が走りながら、そして「遅くなって申し訳ありません」と、牧師さんのところに来られて、無事会うことができたそうです。このことを通して、神さまに信頼して良かった、そして神さまが助けてくださった~、ということを言われていました。

 

このお話は、私がクリスチャンになって間もない時に聞いたことだったのですが、のちの信仰生活に大いに影響を与えるものとなりました。そしてこういったパターンではないにしろ、何かピンチの時とかにふと、このことを思い起こしてはお祈りすることがあるのですが、そのたびに神さまが助けてくださり、その牧師さんのお話は真実だなぁとしみじみ痛感させられるものがありました。もし、何か究極のことが起きたり、窮地に立たされてしまった~、なんてことがありましたら、実践する価値があると思いますのでよろしければ、ぜひおすすめいたします。

 

124:8 私たちの助けは、天地を造られた主の御名にある。 (旧約聖書〔新改訳〕:詩篇124篇8節)